起倒流柔術

 代表

井上 彰二

〒607-8347

京都市山科区西野左義長町 26-55

■ 電話(075)594-5449

  井上 彰二

由来

  起倒流は、福野七郎右衛門正勝の福野流から出ている。福野は摂津浪華の生まれ、三浦、磯貝とともに江戸麻布の国正寺で陳元贇に拳法を学んだ人といわれる。その流れを汲む寺田平左衛門定安から福野流を伝えたのが寺田勘右衛門正重、京極丹後守高国の家臣で福野正勝の三代目にあたる。自ら起倒流と改名した。
 起倒流は同じく福野の門、茨木専斎の命名で、寺田は自流を直信流柔道と称し、これが柔術を柔道と称した最初であるといっている。しかし、一般には福野から三代目寺田勘右衛門正重によって起倒流が創始されたといわれている。勘右衛門は、はじめ京極高国に仕えたが、のち松江侯に仕えた。門人も多く末流も諸国に多い。弟子のうちでは吉村兵助扶寿が傑出していた。のち作州(岡山県)津山の森家に仕えて二百石を与えられた。

系譜

(寺田派)流祖、茨木専斎俊房-福野七郎右衛門正勝-寺田勘右衛門正重、吉村兵助扶寿-堀田左五右衛門-滝野遊軒貞高-藤堂安貞-鈴木清兵衛邦教-松平越中守定信-水野若狭守忠通-竹中鉄之助一清-飯久保恒年-嘉納治五郎

流儀の特徴

 戦場甲冑技法から高度な投げ技、捨て身技を完成させたのが起倒流である。この実技は、柳生宗矩の門弟の茨木専斎俊房が福野七郎右衛門正勝と寛永年間に創始した。起倒流柔術の勢法であり、現代に通じる柔道の技法で伝承されている。捨て身技の数々があり、殺傷技法としての甲冑組討ちの技法を、優れた法形にまとめ上げるという大変な功績を成し遂げ、現在の講道館柔道古式の形の中にその見事な法形が保存されている。

伝承されている伝書

 起倒流柔術(傳書)天之巻、地之巻、人之巻、本體(特)井上千賀一(柴真揚流柔術皆傳)永見佐野右衛門源教 (文政十二年身己丒年十二月十六日)、起倒流柔術、修行傳。起倒流身刀(室町後期一五七○年)銘 勢洲住宗重広次造(井上家所蔵)

活動状況

 財団法人日本武道館、日本古武道協会主催の日本古武道演武大会などに出場するとともに、日本古武道協会主催の厳島神社古武道演武大会、また、京都における武道大会などに出場し、古武道の普及発展に努めている。

 起倒流寺田派の道統を継いだ人々が努力と研鑽によって蘇った貴重な文化財である。

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体 真捨身技 夢中真捨身技 夢中 横捨身技 水入横捨身技 水入