天然理心流剣術

 十代宗家

平井 正人

〒181-0011

東京都三鷹市井口1-17-31

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  平井 正人

由来

 武術天然理心流は、近藤内蔵之助長裕が寛政二年(一七九〇)頃に創始した流派である。遠江の出身という以外は不明である。諸国漫遊して鹿島新当流を学び、のちに天然理心流を創始した。内蔵之助は創意工夫をこらし新派を編み出し、その技術、伝達体系を整理した。
 天然理心流は、剣術、柔術、棒術、気合術を含む統合武術であり、江戸時代に創始されたにもかかわらず、古武道の系譜を受け継いでいる。内蔵之助が常に真剣勝負を想定して剣術体系をつくり、いかなる相手に対しても動じない極位必勝の実践を教え、自然にさからわず天に象どり地に法とり、以て剣理を究めることから、天然理心流と命名した。

系譜

 初代 近藤内蔵之助
 二代 近藤三助
 三代 近藤周助
 四代 近藤 勇
 五代 近藤勇五郎
 六代 桜井金八
 七代 近藤新吉
 八代 加藤伊助
 九代 平井泰輔
 十代 平井正人

流儀の特徴

 太い太刀を使い、力と根がつきるまで切り結び、最後にとどめをさす。気合をもって相手を奪い、すかさず技をほどこす、実戦向きで朴訥な剣法である。
 柄碎はそれに柔術を併せたものであり、小具足身除之位には棒術も含まれている(木刀は一・八キログラム〜二・〇キログラム)。

伝承されている伝書

 一 目録免許(大正十年)

活動状況

 ▽三鷹本部道場
 稽古日
 毎週金曜日 午後5時〜8時半
 日曜日 午前10時〜午後1時半
 ▽読売テレビ八王子文化センター
 毎週土曜日 午後1時半〜3時半
 ▽その他
●稽古場及び支部
 支部は持たないが、当流本来の出稽古方式をとっている。毎月2回くらいの演武依頼があり、それもこなしている。
●文化財指定
 なし
柄碎一本目巻場柄碎一本目巻場 据物斬で上下を袈裟に斬り、中間に残ったものを水平に斬る(空中斬)据物斬で上下を袈裟に斬り、中間に残ったものを水平に斬る(空中斬)