初實剣理方一流甲冑抜刀術

 代表

神崎 勝

〒701-0204

岡山県岡山市大福164

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  神崎 勝

由来

 流祖は、今枝佐仲藤原良台といい竹栄軒一翁と号した。正保三年、伯耆国倉吉に生まれ、父、今枝佐仲良堅から家伝の今枝流剣術を学び、江戸に出て、伯父、今枝四郎左衛門良政について修行し大成した。初め摂津高槻永井日向守に仕えたが、後に浪人となり、再び武者修行で諸国を遊歴し、今枝家伝の術のほかに、柳生流、起倒流、柏原流などを学んだという。江戸で武術道場を張り、江戸三浪人の一人という。正徳四年六十八歳で死去、法名明院殿戴剣一切大居士。
 二代今枝良邑、三代良熊、四代良真、五代良尚、六代良全、七代良益、八代津山藩士本郷真富、九代松尾圓助、十代本郷真典、十一代松尾圓八、十二代松尾慎六、十三代井汲唯一、十四代今泉南八、十五代吉田武四郎、十六代大山瀧水、十七代大山十三郎は高弟藤田金一に同流の甲冑着用の奥技を伝授、印可を授けられた。神崎勝は平成元年二月、師藤田金一より免許皆伝を印可され、後輩を指導し現在に至る。

系譜

流祖・今枝前佐仲藤原良台-二代今枝前佐仲良邑-三代今枝前佐仲良真-四代今枝前佐仲良熊-五代今枝前佐仲良尚-六代今枝前佐仲良全-七代今枝前佐仲良益-八代本郷前三尺真富-九代松尾圓助常倫-十代本郷所左衛門真典-十一代松尾圓八厳-十二代松尾慎六盛-十三代井汲唯一貫-十四代今泉南八栄清-十五代吉田武四郎真好-十六代大山瀧水正武-十七代大山十三郎綾正光-藤田金一源久実-神崎勝

流儀の特徴

当流は、今枝流剣術の太刀抜刀を基本とする技が多く伝わっており、特に斬り合いの後、敵を倒して「止」を刺すこと。血振納刀の際、親指と人差し指で刀を挟み血糊を拭いて、納刀するなど、古武士の厳しい武術である。また、大座と呼ばれる独特の座り方も当流の特徴である。

伝承されている伝書

 一 初實劔理方兵技録
 一 初實劔理学集、天、地、人
 一 初實劔理方一流劔祖録理方秘術伝
 一 十六代大山瀧水大目録一巻

活動状況

 岡山県古武道連盟主催「古武道祭」
 倉敷阿智神社奉納演武会
 円心流居合据物斬剣法主催「古武道大会」

●稽古場及び支部
 ▽岡山道場(岡山市出石町大河原ビル)
 ▽倉敷支部(千田道場)
初實劔抜付の形初實劔抜付の形 陰中敵を探る形陰中敵を探る形 折機つり足の形折機つり足の形