沖縄剛柔流武術

 代表

東恩納盛男

〒900-0013

沖縄県那覇市牧志3-22-42

■ 電話(098)864-1673

  東恩納盛男

由来

 沖縄剛柔流は宮城長順(一八八八-一九五三)を流祖とする沖縄を代表する流派の一つである。剛柔流以前は那覇手(ナーファーデー)と呼称され、那覇手を代表する武術家が東恩納寛量で、その高弟が宮城長順である。
 剛柔流は、旧琉球王府の清国往還船舶頭東恩納親雲上寛用の四男東恩納寛量 (一八五三-一九一五)が一八六七年(慶応三年)二月、琉球王府の承認(保証人・吉村御殿朝明)を得て、私費留学生として福建省福州へ渡ったのに始まる。福州学舎での三年間の勉学期間を含め、十五年間同地に留まって南派少林拳の達人リュウリュウコウ師より朝夕厳しい指導を受け、奥伝の技法を修得し、帰国後、その技法を琉球古伝の「手」と整合させ、沖縄独特の技法体系を確立したときに始まったものである。

系譜

リュウリュウコウ-東恩納寛量 (親雲上)-宮城長順-宮城安一-東恩納盛男

流儀の特徴

沖縄剛柔流は「剛柔呑吐」といって、攻防の技はすべて呼吸法で極まり、その呼吸法の鍛練型は剛の「三戦」と柔の「転掌」という基本型がある。
 その三戦と転掌で徹底的に呼吸法を練り、呼吸と共に心身を鍛えるものである。体力のない人には伝統器具でもって体力づくりを行い、攻防の技と強靭な精神と体力を向上させるために型の練習を徹底的に反復し、そして武道的気魄と人格を完成させるのが目的である。

活動状況

現在、沖縄と東京を中心に全国的に普及するよう各地区で合宿を行い、指導員の養成と普及発展に努めている。また、外国には五十三カ国に支部を置き、世界に普及発展するよう指導者を派遣している。
 年一回、ヨーロッパ・ロシア・オセアニア・南北アメリカなど各地で合宿を行っている。四年ないし五年に一回世界大会を行い、世界の人々との技術稽古を通して友好を深めている。二〇〇八年、沖縄で第五回世界武道祭を開催、世界五十三カ国より七百名の空手家が参加。

●稽古場及び支部
 ▽沖縄本部 東恩納道場
  〒900-0013
  那覇市牧志3-22-42
  電話(098)864-1673
  一般の部 月・水・金 午後8時-10時
  壮年の部 火・木・土 午後8時-10時
 ▽支部
  東京都支部、宮城県支部、大阪府支部、愛媛県支部、長崎県支部、愛知県支部、兵庫県支部、神奈川県支部、ヨーロッパ(十五カ国支部)、旧ソ連(十カ国)、アジア(四カ国)、オセアニア(四カ国)、南北アメリカ(十カ国)、バミューダ、南アフリカ、アンゴラ、スロバキア、ポーランド、アイスランド、ナイジェリア
壱百零八手壱百零八手 三戦三戦